個人的に思う「エンジニアのあるべき姿」

なんだか眠れず,ブログのサブタイトルに設計やエンジニアリングを綴るとしているので,なにか1記事書いておきましょうか。

エンジニアって専門職ですから,やっぱ考えのなんだのをそれぞれが持っており,それぞれの生きざまを生きています。

そんな中,私はどうなのか?という話でも。ちょっと・・・独特かも?お暇なら続きをどうぞ。


~エンジニアって言うけど何のエンジニアリングやってんのさ?~


さて,私の業務内容なのですが,SEです。


SEです。


SEですうぅっ!!最近,工場設備の制御しかやってないけど!!


実は私,古巣が石油化学の計装や,樹脂成型のFAで。

そこからポリテクセンターに通い,もともと趣味でやっていたプログラミングを一度ちゃんと学びなおしてSEになったんです。

で,今の会社に入ってしばらくはSEらしい仕事してたんですが,生産管理システムの案件に携わっていた時に計装やってた事が客先にばれてしまい(営業め,クッソ!)そのまま生産設備の制御の設計に捕まってしまいました。

結果,また古巣の仕事してる感じです。


いやぁ~酷いですよ~?油圧の配管つないでる日とかありますからね。

SEですけどっ!!


まぁ,今見ている設備,WMSやMESが入る流れが出てきてるので,少しはSEっぽい仕事できるかもしれませんけどね。

また,見える化や監視強化でセンシングの要件も増えており,この辺は計装範疇なので経験を好き放題使わせてもらっています。


あ,念のため・・・


(一応)SEですっ!


大事なことなので10回でも100回でも書きますが,SEです。

ソコんとこヨロシクッ!!


事実上,計装だけどなっ!!


実際問題,機械弄ってる方が得意だしな・・・


さて,そんなわけで工場の中のエンジニアだったりします。

なんだかんだ言って,もう20年ぐらい「工場」「生産現場」と言う物に携わっています。

かつ,設計したら設置もあるもので,工事現場監督,職長なども結構長々やっております。


あ,そうそう,クレーンや特化則の免許,第二種電気工事士とかも持ってますよ?

テクニカルエンジニアエンベデットシステムも持ってますけど。


もう何でもありかよっ!って感じですよね。

そんな「何屋さんかわからない」私ですが,私なりのエンジニアのあるべき姿のお話でも。


~自分が納得するための拘り,それ必要ですか?私たちは工学の人間ですが?~


さて,工場相手のエンジニアなことは先に書きましたが,そんな人はどんなこと考えて仕事してるのか?というお話でも。


工場は生産現場ですから,生産設備には生産効率や品質の安定,作業の安全が重要視されます。

そのため,民生の量産品とはだいぶ雰囲気の違う分野です。

かつ,工場の生産設備は何十台も何百台も作るものではないので,正直オーダーメイド品も同然です。

そんなわけで,かなり異質な分野です。


さて,オーダーメイド品といわれると,どんな物を考えるでしょう?

職人が作った世界に一つしかない自分のためのバッグとか,そんなものを思い浮かべるのではないでしょうか?

すると私たち工場の生産設備や生産管理システムのエンジニアは,職人という事でしょうか?

これに関して回答すると・・・


そんなわけないでしょ。


エンジニアって,突き詰めて言えば「目的の達成や問題を解決する仕組みを考える人」であって,何か拘りの職人技とかで世界をあっと言わせるモノを作る人ではないのですよ。

かつ,「工学をつかさどる人」であって,超合理主義の論理主義な仕事です。

ここ,ちょっと科学や数学と違ってて,工学って科学や数学を応用した「即用可能な形にまとめた物」なので,結構現実主義です。

あの,子供の夢壊すかもしれませんが,ホントに地味な仕事です。


さて,そんな地味な仕事ですから,要求に対し愚直に要件定義を行い,設計,製作を行います。

こう聞くと,疲れた顔でサラリーマンやってるのかなぁ~?って感じですよね?


でも,それもまたちょっと違っていて。

生産現場の人と荒っぽい言葉であーでもないこーでもないと話しながら,「それだったらこんなのありますけどねぇ~」「それならこっちの方がいいんじゃないっスか?」「それ流石にマズくねぇっスか?安全上,これはつけといたほうがいいですよ」とか,メラメラ仕事してます。


案外,そんなもんなのですよ。

よく,ドラマで気難しい職人が「いや,こんなじゃだめだ」と自分を貫くようなシーン見ますよね?そのこだわりが行動の原動力みたいな。ああいうメラメラ感とは違うんですね。

もちろん,そういうのが大事な分野もあるんでしょうけれど,我々の分野は違うんですね。


あくまで,我々の目的は,生産現場のお困りごとを解決する事なんです。


すると,自分の納得できる仕上がりとか,「自分の納得のための」拘りって必要でしょうか?


否,不要ですね?もし拘るなら,「依頼主の拘り」を設計に反映すべきでしょう。


・・・あ,いや,ちゃっかり仕込んだりしますけどね(小声


この辺が私のエンジニア像です。

あくまでエンジニアって,工学の事をよく知ってて,それを目的に応じ選び組み合わせて問題を解決する人,というのが私の中のエンジニア像です。


~工場での雰囲気作りとその背景~


さて,エンジニア像に関しては先に書いた通りですが,途中出てきたサラリーマンとは思えないような言葉遣いはどうでしょう?

実はこれ,大事なんです。


これ,こちらが頭よさそうにしていると,工場の人,委縮してしまうんです。

「あ・・・この人頭いいんだろうな・・・俺,バカなこと言わないように黙ってよう」って思われちゃうんですよ。

も~,みんなシャイなんだから・・・


と,コレ,大問題で。


会話してもらえなくなっちゃうんです。つまり要件を引き出しにくくなっちゃうんです。


先に我々の仕事は工学を応用したお困りごと解決と書きましたが,解決するためには何に困っているのか?その背景は何なのか?を詳細に聞く必要があります。

その入力がないという事は,設計も提案もしようがありません。

だから,気楽にしゃべってもらうために,そこの工場,担当する人に合わせた言葉遣いをします。


で,工場ってどうしても荒っぽい言葉遣いで。


結果先に書いたような言葉遣いになります。


私はお作法が何だのというのはばかげていると思っています。

もちろん,学びもせず,何も知らず不作法放題でいいとは思いません。それじゃならず者です。


でも・・・

TPOという言葉があって,マナー講座の類ではエラそーに語られる内容かと思いますが・・・


お言葉を返すようですが,TPOをわきまえるなら,なぜ相手の荒っぽい言葉に合わせないのですか?


あれぇ~?こう書くとなんか変な話ですねぇ?

あ,エンジニア,こういう論理的に相手の主張を崩しに行くの超得意です。

まぁ,上げ足をとるとも言いますけどね。


我々エンジニアは相手のお悩み事を解決する仕事です。相手がいてこそ成り立つ仕事なんですね。

相手のお困りごとを親身に聞く以上,相手に合わせる,それが大事だと思っています。

この辺は現場監督の経験もあり,なおの事そう思いますね。


業務の内容に加え,業務の態度についてはこんな感じでしょうか?


~改めて「エンジニアのあるべき姿」~


さぁ,なんだかクソ野郎完全開な文章でしたが,「おめーホントにサラリーマンなのかよ!?」って感じですよね。

まぁ,正直どうなんでしょうね?私も時折怪しいなぁ~って思うことがあります。


でも,「お困りごとを解決する」という点が一つキーではないか?と思っています。


これ,相手の立場に立って考えないと困ってる事って解決できないですよね?

だから我々の業務はこれでいいんじゃないか?と思っています。

昨今「了解しましたは失礼」なんて馬鹿な日本語破壊をしてまでしてお作法を神格化していますが,ここまでの文章を読めば,あれ何の解決にもならないことはわかりますね?


やはり,エンジニアは相手の目線,相手に近い場所で,物事を解決してこそではないでしょうか?

それが一番大事だと,私は思います。

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