秋月のACアダプターで正負両電源を作ってたって話
さて,最近やってた事なのですが,秋月で安価に売られているACアダプター正負両電源を作っていました。
そんな,他愛もない話でも書いておこうかと思います。
本ブログ掲載記事中の情報の利用(製作,引用等)については下記リンクの注意事項をご一読ください。
なお掲載内容を利用した場合,下記のリンクに掲載した内容に合意したものとみなします。
さて,今回作っていたのは±9Vのアナログ回路の実験用電源です。
慣れてる人だとささっと作れちゃう回路ではありますが,気になったことがあり,ちょっとアイディア出してみました。
最も,発端は昔作ってた電源器がイカレてしまい,元々使い勝手も性能も今一だったためこれを機に作り直そうと始まった話でした。
と,ここでちょっと気になった事に出くわしました。
負電源用の3端子レギュレーターの取り扱いが何だか少なく。
個人的にアナログでは±9Vというのは割と設計上使う電圧で,その理由が006P(箱型の9Vの電池)を2個買ってくればすぐに作れるからです。
もちろん,電池である以上電池切れがありますから,長時間の実験には向きません。
ただ,個人的には短時間の実験や,車載回路の実験での短期間のマイクロコンピューターのバックアップに006Pを結構使うことがあります。
車載の実験については,シガーソケットからの電源と006Pからの電源のダイオードORとしておき,エンジン停止中は006P(場合によってはマイクロコンピュータをSLEEP),エンジン始動でシガーから給電(給電検知でSLEEP解除)といった感じの回路にすることが時折あります。
そのため,個人的には設計条件に「9V」という電源電圧のが一つキーになっています。
「とりあえず9Vで動くようにしておけば006Pで最悪動く」といった感じです。
しかし,不思議なもので「7909」が販売されていませんでした。
最初「え?」と思ったのですが,よく見たらそもそも論で負電源の3端子レギュレーターの取り扱いが少ないようで。
あったとしても「在庫限り」だったり,どうもポツポツ歯抜け(しかも7Vや8Vといった妙な電圧だけ残ってる)しており,おそらくこれ在庫が無くなり次第取り扱い終了だろうな・・・と思わせるパーツショップも。
もっとも,売れ筋であろう7905や7912,7915は終売しそうな雰囲気はありませんでし。
±15Vといえば,アナログ回路の電源として鉄板の電圧ですからね。
さて,とはいう物のアナログ回路を弄ろうとすると正負両電源が欲しくなることはあります。
しかし,下駄をはかせたGND相当(1/2Vcc等)を作り,そこを基準に動かせば「明確に正負両電源」である必要がない事は電子回路を弄っている人ならご存じでしょう。
まして,5V単一電源で動くようにすればUSBからの給電で動作できます。
世間を見ればそういった作例が多く,まして,1/2VccのGND相当をトランジスタのプッシュプルで電流ブーストし,ある程度の電力を扱えるようにしている例も見かけます。
結果,正負両電源の作例を見かけなくなった気がします。
今回,このようなシーンに出会い,改めて検索してみましたがやはり少なかったです。
ただ,アナログ回路の本を読めば,正負両電源で解説されているシーンには出くわすはずで,そもそもアナログ回路を学ぶ人自体が減っているのではないか?とも思います。
実際,巷の作例を見ればマイコン応用回路が多いように感じます。
まして,アナログ回路は理解するのがやや難しく。
更にはやれωだの∫だの,sinだcosだとなんだか頭が痛くなる数式が並びます(苦笑
まぁ,正直,微積分はともかく,三角関数と三平方の定理の話には頑張ってついてきてほしいのですが・・・
あ,因みにちょっとしたコツですが,sinを微分するとcosになります。
cosはコンデンサ,-cosはコイルですから,この辺の式を微積分を応用して導出する時に覚えておくとちょっとカンがつかみやすいです。
・・・って,これでわかりやすくなる人いないか。私は結構わかりやすかったんですが。
まぁ,そんな頭の痛くなる回路,好んで学ぼうとする人もいないでしょう。
でも,日本語で要点だけ書いてしまえばそんなに難しくはないんですよ?アナログ回路。
何かもうちょっといい感じに書けないか?そんなことを記事を書きながら時折思います。
そんな事をちょっと「7909」を通じて,感じてしまいました。
さて,そんなことを思いつつ現状はというと・・・
試作は終わり,簡単ではありますが評価も行いました。
それを機に,記事自体は書き始まっているのですが・・・
色々な解説まで書いたらクソ長くなってしまい(爆
え~っと,公開の仕方に悩んでます(苦笑
もしかしたら2記事に分けるかもしれません。
現状,好きな場所から読めるように先頭にリンクをつけていますが。
いずれにしろ,書き切らないとボリュームは把握できません。
そこから添削してどうなるか?という面もありますので,一旦書き切って添削までやり切ってしまおうと思います。
今回も少し電気がわかってきた人向けの基礎的な話から始まり,試作・実験結果へと進む構成ですので,よろしくお付き合いいただければと思います。
コメント